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しづ心なくインターネット

おポエム申し上げます

ALTAR BOYZ 2017 Team Gold観劇メモ/全体編(2/3~2/5)

観劇-ABZ 観劇

「結び合え、アルターボーイたち。バンド・トゥギャザー」
「ひとつの星は、星たちが連なる星座ほどには明るくなれぬが故。ひとつの声は、声たちの生み出す美しきハーモニーにはなれぬが故」

 

観た人向け、ネタバレ万歳浄化しきれなかった魂の観劇メモ全体編(2/3〜2/5)です

  

 

今回のGoldメドレー衣装すごいね…? 夢カーニバル爆発。

 

こんなに連日連夜同じ舞台を見るのは初めてだったんですが、キャストさんのエンジンが少しずつあたたまっていく様子を見ることができて面白かった。
3曲以外の振りは新生REDから変わってるということで、どれがそのままだったのか考えてみたけど、The CallingとChurch RulezとThe Miracle Songかな……どうだろう。本当に大変だった、これまでやってきた舞台で一番きついとアフタートークで大山さんがこぼしていた。
息つく間もないボーイズの荒い息がマイクに入っているのを聞きながら、彼ら5人へかかっている期待の大きさに震えました。これくらいやれるだろうの水準が高いこと! メンバーの年齢層が上がったこともあって(平均年齢は下がったのかも笑)、振りも心もちセクシーでアダルトめになっていたような。

 

プレビューの時点では置きに行っている印象が強かった後半もだんだん感情が乗るようになり、客席と一体になって気持ちを運んでいく様子を日々経験できて、それだけで新宿faceの拷問パイプ椅子に座り続けたことにも意味があったんだな…と痛む腰をさすりながら思います。
前半トータルでは2/5のマチネが一番好きだったかなあ。あったまるだけあったまった舞台に、La Vida Etarnalで悲しい・辛い気持ちがぽこっと生まれる。突然の事故のような感情なので、それを割らずにラストまで持っていくのは本当に難しい。ピコ太郎事務所や5秒前に思い出した契約で観客を笑わせても、どこかに悲しさを引っ掛けておかないと、最後の救済にお定まり、作りもの感が出てしまう。
2/5マチネは流れに説得力がある、キャストとお客さんの暗黙の了解が上手く噛み合ったよい回だったと思います。逆にソワレはそれを引きずって、ややドラマティカルすぎた気がしました(これは好き好きですね)。

 

好きなシーンはもう全部、という感じなのですが、フアンちゃんのソロ、La Vida Etarnalが今回も大好きです。この曲がなかったらこんなに何度も見てなかったかも。
もともとラテンなメロディに惹かれがちなので、まず曲が好き。それから、2番から泣きに泣いて歌えなくなってしまったフアンちゃんを、ボーイズが歌いながら励ます流れが好き。闇堕ち萌えに近いものがあると思います。
「永遠のいのち」はキリスト教の観念で、信仰によって神から永遠の命を授かるという考え方です。それに加えて前回公演後にこちらの感想

d.hatena.ne.jp

を読んで「なるほどな~~~」と思ったのが、ラテンアメリカの死生観の話でした。メキシコでは死を笑う、嘲る、親しむ文化があるとのこと。だからこその歌詞で、アブちゃんさすがの手腕です。
1番で死ぬのは怖い、死んだらどうなってしまうのと子どもが問うようにフアンちゃんが歌えば、2番の歌いだしで「あの世は怖いものじゃない、みんないつか行く世界」と親が包みこんで語るようにアブちゃんが返してあげるのが優しい。きっと大丈夫、みんな神の子だから、イエスキリストから永遠の命をもらっているんだから、泣かないで逃げないで、とフアンちゃんの手を取り背を撫で袖にはけようとするのをひっつかまえて(!)立ち直らせる様子がコミカルであるほど大サビが胸を打つし、今回の松浦フアンの少年のようなルックスと嵐のような暴れぶりがあいまってつい手を差し伸べたくなってしまう。ルークちゃん以上に暴れん坊きかん坊。

無理は承知ながら、いつかフアンちゃん全力モードのLa Vida Etarnalフルコーラスを聴いてみたいです。きっと世界中がフアンちゃんに恋してしまう。

 

逆に今回好きになったのはアブちゃんが自分の気持ちを吐露するところ。
ほとんどがややはみ出し者の属性を持つボーイズの中でも、宗教から違うアブちゃん。Everybody Fitsでブラックシープのパペットをつけているのもアブちゃん。そんなアブちゃんだけがソロデビューの誘いに揺れなかった。
ジューイッシュはステレオタイプとしてお商売上手なイメージがあるし、ちゃっかりしてそうな常川アブちゃんだったら尚更ワーイって契約してしまいそうなふうにも見えて、でもともすればボーイズを責めるような切実さで語りかける彼を見ていると、一瞬もためらわずにお断りしたんだろうと思いました。
だってアルターボーイズとしての日々はかけがえのないものだから、特別で大切ですてきななにかで、と一生懸命声を絞り出すので泣けるし、みんながソロ契約の内容を話している中、ひとり舞台下手で項垂れて手を組み締めていた常川アブちゃんの指の関節が、ちょっと待ってくださいって立ち上がったとき真っ赤になっているのを見てまた泣ける。
そしてフアンちゃんが、言葉に詰まってしまったアブちゃんを助けるように、「家族ってことや」って言うのがどうにも美しい。サプライズが失敗したとき、自分を納得させるような口ぶりで「家族なんかもともとおらんかったしなっ」って言ってたフアンちゃんの願いごとがここで結実するか~~~!! って。
一度は叶わなかった、「求めよ、さらば与えられん」。信じていれば夢は叶うということではなく、欲しいものは自分の力で勝ち取れという意味の格言だそうです。ボーイズが自分たちだけの居場所を見つけることができたのは、マシューのリーダーシップであり、マークの勇気であり、コメディリリーフとしてのポジションに隠されたルークのさりげない優しさであり、フアンのいじらしさであり、アブちゃんの信じる思いの強さがあったからこそ。悪いところにちょっとだけ含まれていた善い部分によって再び結び合い、バンドとして団結(バンド・トゥギャザー、ダブルミーニングなんですね)するラストで救われる人が、見ている私たちの側にたくさんいると思います。

 

もうひとつはI Believeの最後かなあ。青い背景に細かい白サスが宇宙のようで、晴れやかな顔で並び立つ5人を見ていると「ひとつの星は、星たちの連なる星座ほどには明るくなれぬが故」のナレーションが頭の中で重なります。
キャラクターとしても実際に演じているキャストさんとしても、彼らひとりひとりが既に実力も魅力も備えたスターなのに、そんな人たちが集まればより一層強く輝くに決まっているし、その輝きに魅せられるようにして、私は何度も新宿faceに足を運んでしまうのでした。

メドレーラスト、ターンから力強く踏みとどまって背を向けて、全身で十字架を作る5人のシルエットを見る度、新宿faceを私の墓所としてくれと思う。TOHOビルの角に楓の木を植えてくれ。

 

2014年のクリスマス最終公演では「また2年後に」という励みになる言葉を与わり、役者さんを追いかける楽しみを知るきっかけにもなって、仕事をしてお金をもらうことが本当にありがたいと教えてくれた(チケットが買える)、私にとって大きな恩のある舞台です。
だから2017年の今、すばらしい形の再再再再演がされて、それを見られることが嬉しくてたまらないし、手元に着々とチケットの半券だけ残っていくことが怖いです。次の上演があるかはわからない、あっても今のキャスト、今の形で見られるかはわからない、映像も音源もない、堂々めぐりやわ~と天を仰ぎたくなるような。
ここまで何度も再演されているだけでありがたいというのは重々承知の上で、今回もアルターガールズにちょっとだけ期待を持たせたまま幕を引いてくださるのではという希望を忘れず、あと何度か劇場に通おうと思います。希望は失うには大きすぎるものですから。

 

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覚書として

サムアバで椅子の後ろに衣装が引っかかっちゃっておっと、みたいな涼しい顔をしながらめっちゃ一生懸命外して立ち上がった大山マシュー。裏切りのドラマって言おうとしてちょっと噛んでドラァマって外国人みたいな発音になっていた大山マシュー。マシューとマークの名前を間違えたけど(間違うよね)うまいこと回収した石川ルーク。ヘッドスピン後に王子様お辞儀とダブルピース2パターンがある松浦フアン。松浦フアンがEverybody Fitsでひつじパペットとお話ししているのがかわいい、確か2メロ。石川ルークのウィアーザワールド、歌うパターンとシャウトパターンがある。常川アブちゃん、ラストのメドレーで歌詞がわちゃわちゃになって大山マシューが後ろで笑っていた。同じ回かは忘れたけど、メドレーのNumber918ピルエット、勢いつきすぎてよろけた常川アブちゃんが大山マシューに受け止められる。お気をつけて……

 

とか言っていい感じにしめようとしたらLegacy東山さん植木さんともしかしたら中河内さんアルター引退宣言 うーん、とりあえずもう1回分チケットを手配しよう…